ベタつかず自然にボリュームアップ。薄毛専門美容師が実際に使っているアイテムです。

「植毛前に、どのくらい刈り上げるのが正解なのか悩んでいます」
RELIVEにご来店されるお客様から、こういった相談をよくいただきます。クリニックのカウンセリングで「刈り上げはこちらでも対応できますよ」と言われることが多いようですが、実際に施術を受けた方のなかには「こんなに広く刈られると思っていなかった」「後ろから見ると不自然になってしまった」と感じた方も少なくありません。
本記事では、植毛手術を実際に行うアルモ形成クリニックの内田先生に直接伺った内容をもとに、刈り上げの長さの目安・グラフト数と採取範囲の関係・費用への影響を美容師目線でわかりやすく解説します。

植毛の「刈り上げ」は何ミリがベスト?医師に聞いた
アルモ形成クリニックの内田先生によると、推奨される刈り上げの長さは0.8mm〜3mm程度とのことです。
0.8mm未満(いわゆる五厘)のように短すぎると、グラフトをつかむ「つかみしろ」が不足し、採取の速度や正確性に影響が出ます。反対に4mm以上と長すぎると、パンチを挿入した際に毛髪が内腔で回転してしまい、刃を傷めたり採取に失敗したりするケースもあります。
美容師の視点から見ると、刈り上げが短いほど周囲の髪となじみにくく「いかにも刈りました」という印象になりやすいのが現実です。「手術前日に0.8〜3mmの範囲でグラデーションに整える」のが、見た目と施術効率の両方を満たせるバランスです。
手術の日程によって目安が変わります。翌日に手術がある場合は長くても3mm以下、1週間後であれば手術日に3mm強に伸びる計算になるため0.8mm未満(五厘)での刈り上げが推奨されます。ただし五厘はアタッチメントなしで剃るような短さになるため、見た目にかなり違和感が出る点は覚えておいてください。

グラフト数で「どこまで刈るか」は変わる
同じグラフト数でも、どの範囲から採取するかで後頭部の見た目は大きく変わります。採取する箇所が集中しすぎると傷跡や地肌の透け感が目立ちやすくなります。広い範囲からまんべんなく採取することで、密度が分散されて自然な仕上がりになります。
内田先生のお話で基準になるのが、アメリカのCole医師が提唱した「Safety Zone(安全地帯)」という考え方です。AGAの影響を受けにくく安定した毛髪が生え続ける後頭部・側頭部の範囲のことで、国際的にこの範囲からの採取が推奨されています。
アルモ形成クリニックでは「CV値(Coverage Value)」という国際基準を使って採取設計を行い、密集採取による見た目のリスクを数値で管理しているとのことでした。

私自身、美容師としてこれまで多くの植毛後の髪を見てきた中で、後頭部の同じエリアから採取しすぎて穴が空いたような仕上がりになっているケースを少なからず経験してきました。医師の設計と技術力がいかに重要かを改めて実感しています。
美容師が自己判断で刈り上げ範囲を決めるのは危険です。まず患者さんがドクターとしっかり話し合い「ここまで刈り上げてほしい」と明確に伝えてもらう。そのうえで美容師が髪型をデザインする。このステップを踏むことで、医師の植毛計画とヘアデザインの両立が可能になります。

刈り上げのスタイルで費用も変わる
植毛の費用は、刈り上げのスタイルによって大きく変わります。後頭部や側頭部を刈り上げた状態で手術すると医師の作業がスムーズで時間も短縮されるため、費用が抑えられます。反対に、一切刈り上げずに周囲の髪をかき分けながら1グラフトずつ採取する「ノンシェーブ植毛」は、高度な技術と長時間の施術が必要になるぶん費用が嵩みます。
「できれば刈りたくない」という気持ちはよくわかります。ただ、刈り上げなし=費用負担が大きくなるという現実はあります。どのスタイルが自分に合うか、まず医師と相談してみてください。

誰に相談するかで、仕上がりが変わる
植毛前の刈り上げで失敗しないためには、「誰に頼むか」を正しく判断することが大切です。
頭全体を短く整える丸坊主であれば、クリニックで一括処理してもらっても問題ありません。見た目への影響が出にくく、費用も抑えられます。まったく刈らずに手術を希望するノンシェーブの場合は、当日そのまま手術に臨む形になります。費用面と施術時間については事前に確認しておきましょう。
問題なのは「部分的に自然に刈り上げて、見た目もきれいに整えたい」というパターンです。この場合はまず医師と相談してどこまで刈るかを決め、その内容をもとに美容師にスタイルを相談するのが最善です。医療とデザインの両方のプロが関わることで、失敗を防ぎながら自然な仕上がりを実現できます。
よくある質問
植毛前の刈り上げは自分でやってもいいですか?
バリカンがあれば自分でも可能ですが、長さのムラや刈り上げ範囲のミスが起きやすいため、手術前日に美容師に依頼するのが安心です。
刈り上げの長さが足りなかった場合、当日クリニックで調整してもらえますか?
クリニックによって対応は異なります。事前に確認しておくことをおすすめします。
ノンシェーブ植毛は費用がどのくらい高くなりますか?
クリニックによって異なりますが、通常の植毛と比べて数万〜十数万円高くなるケースが多いです。具体的な金額はカウンセリング時に確認してください。
RELIVEでは植毛前のカットに対応していますか?
はい、対応しています。医師から刈り上げ範囲の指示をいただいたうえでご来店ください。見た目とのバランスを考えながらカットします。
植毛後、どのくらいで通常の髪型に戻せますか?
移植した毛が定着して伸びてくるまでに数ヶ月かかります。美容師への相談は術後3〜6ヶ月ほどを目安にするとよいでしょう。

