自毛植毛やSMPは有効なAGA治療!?
自毛植毛って何?手術?

自毛植毛とは簡単に説明すると、自分の髪の毛を移植する方法です。AGA(男性型脱毛症)に影響しない部位(後頭部の部分やサイドの部分)から皮膚を切り取ったり、抜き取ったりして髪の毛を根本から採取し、気になる部分に小さな穴を開け、採取した髪の毛を毛根ごと埋める方法です。
切ったり抜き取る方法が2種類あります。現在の主流は抜き取る方法(FUE)です。FUEはメスを使わずパンチという器具で毛根を一株ずつ採取します。これにより大きな傷跡が残らず、ダウンタイムも比較的短めです。一方、切り取る方法(FUT)は頭皮を帯状に切除してドナーを採るため、後頭部に線状の傷が残る場合があります。
このとき採取する後頭部やサイドの髪は「ドナー部」と呼ばれます。ここにはAGAの影響を受けにくい遺伝子を持った毛根が多いと言われています。だからこそ、移植しても比較的長期間生え続けるという特長があります。
リスクもあります。手術をするのでダウンタイムもありますし、麻酔や腫れ、赤みなどの症状が数日~1週間程度続くこともあります。そして、抜いて植えた髪の毛が100%再生するということは、ほぼあり得ません。お医者さんの技術や経験、または植毛後の生活習慣で定着率が変わります。
おでこのM字部分には定着しやすい傾向がありますが、頭頂部のO字部分は少し定着が難しいです。これは血流や皮膚の厚みなどの条件が影響していると言われます。
国内のクリニックは数百万円~、海外のクリニックは百万円以内と高額ですが、自毛植毛を行う価値はあると感じています。長期的に髪を取り戻す選択肢としては、確実性が高い治療法の一つです。ただ、失敗した例も聞くので、クリニック選びは慎重に行ってください。安くても上手なクリニックもあれば、高額でも技術が伴わない場合もあります。
実際の手術は、事前のカウンセリング→デザインの確認→採取→移植→術後ケア、という流れで丸1日かかることもあります。1週間程度は洗髪方法などに制限があります。詳しくは植毛を行っているお医者さんに相談するのが一番です。
※植毛した髪以外はAGAの影響を受け続けるため、現状の髪の毛を維持するためにAGA治療薬を併用する方が多いです。
SMPって何?アートメイク?

SMP(スカルプ・マイクロピグメンテーション)
SMPは頭皮に専用の色素を注入して、毛根があるように見せるアートメイクの一種です。簡単に言うと「頭皮にドット状のタトゥーを入れ、髪が生えているように見せる施術」になります。
施術は医師や看護師が行います。1回で終わらず、基本的には3回以上の施術で色の定着を安定させます。
SMPのメリットは、ダウンタイムがほぼ無いことです。痛みは個人差がありますが、麻酔クリームを使う場合もあるので、強い痛みは出にくいとされています。また、頭皮に直接色を入れるため、見た目の密度が大きく改善されます。
デメリットは「本当に髪が増えるわけではない」という点です。あくまで視覚的にボリュームが増えたように見せるもので、髪を触ると短く刈り上げた頭皮そのままです。また、年月が経つと色素が薄くなるので、数年後にメンテナンスが必要になります。
料金は1回につき10万円~が相場ですが、施術範囲やクリニックによって変動します。中には総額で50万円以上かかる場合もあります。個人的には、症例写真をしっかり確認し、経験豊富な施術者にお願いするのが一番安心だと思います。
こちらも詳細は施術可能なクリニックで相談してください。
それ以外のAGA治療
それ以外のAGA治療については「AGAガイドライン」というものが存在しています。これは現段階で科学的に根拠がある治療かどうかをまとめた資料です。美容師として中立な立場からお伝えすると、このガイドラインに掲載されていない成分や手法はおすすめできません。
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
興味のある方は一度読んでみると、巷にあふれる情報の中で何が本当に有効なのかが整理できると思います。
AGA治療の費用と期間を徹底解説|月額いくら?いつまで続ける?美容師がリアルに語る
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