「つむじ周りのボリュームが出ない」「年齢を重ねて髪が細くなり、頭頂部の地肌が透けてしまう」
30代後半以降になると、こうした髪の悩みを抱える方が一気に増えてきます。
O字型の薄毛は、正面からだけでなく、後ろや横から見たときにも透け感が目立ちやすいのが特徴です。特に無造作な髪型や伸びっぱなしのスタイルでは、余計に薄毛が強調されてしまうこともあります。
しかし、カットの方法や髪型の選び方を少し工夫するだけで、見た目の印象は大きく変えることができます。
今回は、薄毛に特化したメンズ専門美容室「RELIVE」が、40代男性のO字型薄毛を自然にカバーし、かっこよく仕上げるカット例と、スタイリングのポイントをご紹介します。

特徴的だったのは、つむじが2つあり、若いころから髪の毛の流れやボリューム感に悩んでいたとのことです。美容室でスタイリングについて相談しても、なかなか改善されず、「毎朝セットに時間がかかる」「トップにボリュームが出ず、ぺたんとしてしまう」という悩みを長年抱えていたそうです。

また、年齢とともに髪の毛が全体的に細くなり、特につむじ周辺の毛量が減少。頭皮が透けて見えるようになり、いわゆるO字型のはげが目立ってきたとのことでした。さらに、サイドの髪が横に広がってしまうため、全体のシルエットが四角く見え、より頭頂部の薄毛が強調されるという悪循環に。
O字はげをカバーするカットのポイント
頭頂部の薄毛を目立たせないためのカット調整|濃淡バランスがポイント

頭頂部と周りの部分の髪の毛の濃さの差を合わせる
頭頂部の薄さに合わせて周りの髪の毛の長さを短くしたり、量を取ったりして「濃淡」を合わせることが大事です。頭頂部のことを考えずに切ってしまうと頭頂部の薄さが露呈してしまいます。
つむじの割れ・跳ねを防ぐカット|自然なボリュームを出すために

つむじをいかに自然にカバーするかは、薄毛の方の髪型を整えるうえで非常に重要なポイントです。
特につむじが2つある方や、つむじ周辺の毛流れが強い方の場合、片方のつむじを基準に分け目を作ってしまうと、髪が跳ねたり、ボリュームが出なくなったりすることがあります。結果として、トップがぺたんこになり、薄毛がより目立ってしまうことも少なくありません。
そのため、カットの際にはつむじの流れを見極めながら、髪をある程度短く整え、髪の毛を中央に寄せるように設計することが大切です。こうすることで、トップに自然な立ち上がりが生まれ、頭頂部にふんわりとしたボリュームを出すことができます。
サイドと後ろの長さ調整で清潔感アップ|頭頂部とのバランスがポイント

薄毛を自然にカバーするには、サイドや後ろの髪の長さ調整も非常に重要です。
今回は、横と後ろを短めに刈り上げながら、頭頂部のボリュームとのバランスを考慮してカットしました。周囲をすっきりと整えることで、全体のシルエットが引き締まり、清潔感のある印象に仕上がります。
特に40代以降の男性にとって、「清潔感」と「ボリューム感」は見た目の印象を大きく左右します。ただし、刈り上げすぎて極端に短くしてしまうと、厳つい印象や軍人風のスタイルになりがちです。そのため、トップの薄毛とのバランスを見ながら、ミリ単位での長さ調整が求められます。
髪型全体の印象を整えるうえで、サイドと後ろの処理は非常に大切な要素です。トップのボリュームを引き立てる「引き算のカット」を意識することで、薄毛を目立たせず、かっこよく見せることが可能になります。
O字型の薄毛を自然にカバーするセットのコツ
濡らし方が仕上がりを左右する
O字はげをカバーするには、毎朝のスタイリングがとても重要です。
特に、前日の寝ぐせや髪のつぶれをリセットせずにそのままスタイリングすると、頭頂部のボリュームが出にくくなり、薄毛が強調されてしまうことがあります。
まず行いたいのが、髪を根元からしっかり濡らすこと。このとき、表面だけでなく地肌からしっかり水を含ませるのがポイントです。髪がぺたんと寝てしまっている場合でも、根元を一度濡らしてリセットすることで、自然な立ち上がりが作りやすくなります。
その後、タオルドライで余分な水分を軽く拭き取ることで、ドライヤーの効果もアップ。濡れたままだと髪が重くなってしまい、トップにボリュームが出にくくなるため、タオルでの水分調整が仕上がりに大きく影響します。
髪を真ん中に集めてボリュームを出す

O字はげを自然にカバーするためには、ドライヤーの当て方が非常に重要です。
髪を乾かすときは、全体の毛流れを真ん中に集めるように意識して、ドライヤーを使いましょう。
乾かす方向としては、必ず「後ろから前」に向かって風を当てるのが基本です。反対に、前から後ろに乾かしてしまうと、サイドのボリュームが出すぎたり、前髪が立ちすぎて不自然な仕上がりになることがあります。
特に頭頂部を乾かす際は、つむじの向きに引っ張られないよう注意が必要です。たとえつむじが2つあったとしても、それに逆らって髪の毛を横から中央へ、上に向かって集めるように乾かすことで、自然な立ち上がりとボリューム感が得られます。
また、髪の内部に水分が残ったままだと、時間が経つにつれてボリュームが落ちやすくなるため、最後までしっかりと乾かしきることも大切なポイントです。
前髪は裏から乾かすのがポイント|おでこの汗対策でキープ力アップ

前髪が割れる・ペタッと潰れてしまうというお悩みを持つ方は多く、特におでこに汗をかきやすい方は注意が必要です。汗が前髪に付着すると、前髪に隙間ができたり、左右に分かれてしまったりする原因になります。
これを防ぐためには、前髪とおでこの間に空気を入れるように「裏から風を当てて乾かす」ことが効果的です。髪の根元をふんわりと立ち上げるように、下から上に風を送り込むことで、前髪が額に張りつかず、自然な立ち上がりとボリュームが生まれます。
このひと手間を加えることで、汗をかいても前髪が崩れにくくなり、セットした髪型のキープ力が大幅にアップします。特に薄毛が気になる方にとって、前髪の割れや隙間は印象に直結する部分なので、乾かし方ひとつで大きな差が出ます。
頭頂部にボリュームを出すには「クセづけ」がカギ|乾かしながら形をつくる

薄毛が気になる頭頂部にボリュームを出すためには、「クセづけ」を意識した乾かし方が重要です。
ボリュームを出したい部分は、髪を根元から引っ張りながら乾かしたり、髪の毛を軽く握りながらドライヤーを当てることで、自然な立ち上がりが作れます。このときのポイントは、髪に熱を加えてから、冷めるタイミングで形を固定すること。これによって、ドライヤーの熱だけでなく「冷める瞬間のクセづけ効果」で形がしっかりキープされます。
このプロセスを後頭部から前頭部にかけて順番に繰り返すことで、全体に自然なボリュームを生み出すことができます。
また、ボリュームはセットの段階ではなく、乾かしている時点で決まると言っても過言ではありません。あとからワックスやスプレーで無理に立ち上げようとしても、髪に土台がないと長時間キープできません。だからこそ、ドライヤーでクセづけしながら、しっかりとベースを作ることが大切です。
おすすめのスタイリング剤
パウダーワックス【オージス ダストイット】

根元の立ち上がりを作りながら自然なボリューム感をキープできます。乾いた状態の髪にパウダーを振りかけ、全体的につけたら頭皮に刷り込みます。
その後好きな形に手ぐしで整えます。抑えたいところは手に出して馴染ませるように付けると細部までつけることができます。
仕上げのスプレー【スーパーハードスプレー】

好きな形に整えたら、しっかり固めていきます。固めないと風で髪の毛が動いてしまいます。
スプレーにも水分や油分が含まれています・至近距離からスプレーを付けてしまうと、スプレーが付いた部分が濡れてしまい、束になったり割れてしまったりするので、なるべく手を伸ばしたところからスプレーを吹きかけます。全体的にスプレーをかけると束感が出ずにスタイリングをキープすることができます。

詳しいカット・セットの様子はこちらの動画でご覧いただけます
プロが教える頭頂部ハゲをカバーするヘアカット術!!
頭頂部の薄毛をセットでカバーする方法!!
O字はげでも、40代は髪型で印象が変わる
O字はげは、なかなか周りに相談しづらいお悩みかもしれません。
でも、髪型とセットを工夫するだけで、自然でかっこいい印象に変わります。
「自分に似合う髪型がわからない」「プロに一度相談してみたい」という方は、ぜひ完全個室の薄毛専門美容室RELIVEへお気軽にご相談ください。
あなたに合ったスタイルをご提案します。
