「前髪の割れ目が気になって、外出前に毎回直している」そんな方は多いです。割れやすい前髪は、カットの設計を変えることで改善できます。
この記事では、前髪が割れる原因と、セットなしでも割れにくい設計方法を薄毛専門美容師として解説します。
「朝セットしても、少し時間が経つと前髪がパカっと割れてしまう」——そう悩んでいる方は、決して少なくありません。薄毛専門美容室RELIVEには、毎日この相談が届きます。実際に施術してきた経験から言うと、前髪の割れは「髪の毛の量が減ったから仕方ない」ものではありません。カット設計とドライヤーの使い方を変えるだけで、劇的に改善します。この記事では、その具体的な方法をすべてお伝えします。
薄毛の前髪が割れる3つの原因
前髪の割れには必ず原因があります。「薄くなったから」だけでは説明がつかないケースがほとんどです。実際に施術を通じて見えてきた3つの主な原因を解説します。

原因1: 分け目が固定されすぎている
長年同じ分け目でいると、その分け目の癖が強くなります。癖がついた根元は、反対側に引っ張っても戻ってしまう。だから前髪が割れます。
RELIVEのお客様で、30代から10年以上同じ分け目を続けてきた方がいました。その方の前髪は、水で濡らしても5分後には元の分け目に戻るほど癖が定着していました。分け目の固定化は、薄毛が進行するほど深刻になります。
原因2: 前髪の毛量が不均一になっている
薄毛が進行すると、前髪の生え際の毛が細く少なくなります。すると、髪の量が多い部分と少ない部分で重さのバランスが崩れ、軽い部分がパラパラと落ちてきます。
字幕に残っている言葉がそのまま現れています。「こう割れやすいんですよ、今73か64ぐらいじゃないですか?分け目が。で、こっちの割合の方が少ないんで、こっちの方が割れやすいんですよ」——これは施術中の実況中継です。分け目の左右比率が崩れると、少ない側の毛が支えを失って割れます。
原因3: 生えグセと前髪の長さのミスマッチ
前髪に生えグセがある状態で、長めの前髪をキープしていると、毛の流れが分かれやすくなります。「髪が長いほど重力で流れる方向に引っ張られ、割れ目が固定されやすくなります。短く整えることで毛が自由に動けるようになり、割れにくくなります。」——これはRELIVEのスタイリストが施術中に直接伝えた言葉です。前髪が長ければ長いほど、生えグセが助長されて割れやすくなります。
七三・六四分けが薄毛には逆効果な理由
分け目を七三か六四にしている方は多いです。しかし薄毛が進んでいる方にとって、この分け方は逆効果になるケースがあります。

七三分けの場合、「三」の側(少ない方)の毛量が極端に少なくなります。支える毛がなくなると、そちら側の前髪はどんどん割れやすくなります。一方で七三の「七」側の毛は多く残るため、左右の見た目のバランスも崩れ、薄い部分がより目立ちます。
| 分け目 | 薄毛への影響 | 対策 |
|---|---|---|
| 七三・六四 | 少ない側が割れやすい | 分け目を浅くする or センターパートへ |
| センターパート | 左右均等に毛量が分散 | 前髪の長さを短めに調整 |
| オールバック | 分け目自体がなくなる | 頭頂部カバーの工夫が必要 |
センターパートはセットしなくてもそれっぽく見える、というのが実際のお客様の声です。「この髪型の良さってセットしなくてもそれっぽく見えるじゃないですか。本当それが楽でいいです」——RELIVEの施術動画に残った実際の会話です。薄毛の方にとって、セットの手間が少ない髪型は非常に重要です。
割れない前髪を作るカット設計
前髪の割れを根本から解決するには、カットの設計が最も重要です。スタイリングで誤魔化すより、最初から割れづらい設計にする方が圧倒的に効果的です。

前髪の長さを短めに設定する
前髪が長いと、毛の流れが左右に引っ張られて割れます。RELIVEでは、まず前髪を短めに設定することで毛の流れを固定しやすくします。「ちょっとあまり短くするのは、もし興味があればまた先にもっと短くするっていう選択肢もあってもいいと思うんですけど」——このように段階的に短くしていくのがRELIVEの基本的なアプローチです。
毛先の処理で根元の割れを防ぐ
薄毛専門の美容師がカットする際、前髪の毛先を「まとまりやすい方向」に処理します。具体的には、毛先を軽くしすぎず、程よい重さを残すことで、前髪がバラけるのを防ぎます。「パーマが残っている部分はウェーブのくせがついており、根元が起き上がりやすくなります。パーマが伸びた段階でカットし直すと、割れにくい状態に整えられます。」——毛先の状態が根元の割れにも影響します。
毛量の調整で左右のバランスを整える
薄くなった部分の毛量を無理に残すより、全体のバランスを整えることが大切です。「こっちが多く見えちゃうと灰際の部分っていうのがより気になっちゃうんで、結構しっかり量は減らしてってます」——全体の毛量を均一にすることで、薄い部分が目立ちにくくなります。
ドライヤーで前髪の割れを防ぐ乾かし方
前髪の割れを防ぐドライヤーの使い方は、通常とは逆の発想が必要です。「後ろに倒すっていうよりかは上に持ち上げるイメージにしていただけるといいと思います」——これがRELIVEが全お客様に伝える基本の乾かし方です。

ステップ1: 根元を上に引き上げながら乾かす
まず前髪の根元を上に引き上げながら乾かします。「前髪を後ろに倒すのではなく、根元を前方・上方に向けてドライヤーの熱を当てることで、ボリュームが前に残ります。」——根元を立ち上げることで、前髪が割れにくい土台を作ります。
ステップ2: 後ろから前に向かって風を当てる
前髪を前方向に乾かします。「ドライヤーを後ろ方向に当てると、前向きに生えている髪に逆らって立ち上がります。するとサイドや頭頂部が膨らんでしまう。」——後ろから前に風を当てることで、自然なボリュームが生まれます。
ステップ3: 最後だけ後ろに流す
8割ほど乾いたら、最後に後ろ方向に流して仕上げます。「前にこう全部乾かして最後流すことによって髪の毛がこう流れるじゃないですか。そうするとボリュームが潰れながら後ろに流れてってくれる」——この順番を守ることで、ボリュームを保ちながら前髪を整えられます。
ステップ4: 分け目部分は特に念入りに
分け目の部分は特別に気を使います。「分け目になりやすい部分の根元を、指で引き上げながら乾かすイメージです。根元が浮いた状態をつくれれば、前に乾かしてもボリュームが保ちやすくなります。」——分け目を浮かせてから前に乾かすことで、割れにくい状態をキープできます。

スタイリング剤で前髪の割れを目立たなくする方法
ドライヤーで形を作った後、スタイリング剤を使って仕上げます。スタイリング剤の選び方と使い方は、前髪の割れ対策に直接影響します。
スタイリング剤の選び方
前髪の割れが気になる方には、固形の硬いワックスよりも柔らかめのワックスが適しています。「割とこう柔らかめの艶が出るようなワックスの方がいいと思うので最初柔らかくて水っぽいじゃないでもけるとそれなりにこう固まってくれるワックス」——これがRELIVEが推奨するスタイリング剤の条件です。
ワックスの正しいつけ方
ワックスをつける順番は、後ろや横から始めます。「ワックスは最初に手をつけた部分にいちばん多くつきます。ボリュームを抑えたい後頭部やサイドから先につけることで、全体のバランスが整いやすくなります。」——前からつけると前髪につきすぎて割れやすくなるため、必ず後ろ・横から始めます。
前髪への最終仕上げ
前髪には毛先だけにワックスをつけます。「ワックスを前髪につける場合は、根元よりも毛先に馴染ませる感覚で。根元につきすぎると束になって割れやすくなります。毛先同士が自然にまとまることで、割れにくい前髪になります。」——根元ではなく毛先に集中させることで、前髪がまとまりやすくなります。
また、パラパラと落ちてくる細い毛(=薄毛が進行した部分の毛)には、「ワックスの方がこう髪の毛同士くっついてくれるんで、このパラパラ落ちてくる髪の毛をこっちの毛にくっつけるイメージでつけてってあげると後で落ちてきづらい」という効果もあります。
まとめ・よくある質問
前髪の割れは、薄毛だから仕方ないものではありません。カット設計・ドライヤーの乾かし方・スタイリング剤の使い方、この3つを正しく組み合わせれば、セットなしでも割れにくい前髪を作れます。毎朝悩んでいるなら、まずドライヤーの乾かし方から変えてみてください。
よくある質問
薄毛の前髪が割れるのはAGAが原因ですか?
AGAの進行により前髪の毛量が減ると割れやすくなりますが、カット設計とドライヤーの使い方で大幅に改善できます。AGAの治療と並行して、美容師によるカット設計を受けることをお勧めします。
M字ハゲの前髪の割れはどう対処すればいいですか?
M字の部分に生えている細い毛がパラパラ落ちてくる場合、ワックスで周囲の毛にくっつけるようにスタイリングします。カット設計では、M字部分を無理にカバーしようとせず、全体のバランスで目立ちにくくします。
前髪の割れはパーマで直せますか?
パーマをかけると割れにくくなる場合がありますが、ゆるくかけると逆に割れやすくなることも。「パーマをそれなりに取ってあげた方が仕上がりとしては割れづらくなってくる」ので、強めのパーマか毛先だけのパーマを選ぶと効果的です。
センターパートにすると前髪の割れは目立ちにくくなりますか?
センターパートは左右に毛量が均等に分散するため、七三・六四分けより割れが目立ちにくいです。また「セットしなくてもそれっぽく見える」という実際のお客様の声もあります。薄毛の方に特に向いている分け方です。
ドライヤーは前から当てるべきですか?後ろから当てるべきですか?
前髪の根元を立ち上げる段階では後ろから前に向かって当て、最後の仕上げの段階では前から後ろに向かって当てます。この順番を守ることで、ボリュームを保ちながら割れにくい前髪が完成します。
薄毛専門の美容室に行くべき理由は何ですか?
「専門的に常にカットさせていただいてるんで多分他の美容師さんよりも同じ髪型を切っても割れづらくできるはずなんですね」——薄毛専門の美容師は、同じカットでも割れにくい技術を持っています。スタイリング方法のアドバイスも合わせて受けられます。

