「髪が細くて、どんなカットをしてもペタンコになってしまう」という悩みは、薄毛の方に非常に多いです。解決策はカット設計にあります。正しく設計されたカットは、スタイリングしやすい土台を作ります。
この記事では、薄毛専門美容師として、細い毛・ペタンコ髪でも立体的に見せるカット方法を解説します。
ペタンコになる根本原因を理解する
薄毛の方の毛は、健常な毛と比べて細く、コシが弱い傾向があります。このため、毛の重さに負けてペタンコになりやすいです。「毛量が多いのにペタンコ」という方もいますが、その場合は毛の太さや質が主な原因です。
ペタンコになる原因を大きく分けると3つあります。一つ目は毛が細くてコシがないこと、二つ目はカットで毛量を取りすぎていること、三つ目は乾かし方が原因でボリュームが出ていないことです。この記事ではカット設計で改善できる部分に焦点を当てます。
すきすぎが最大の原因になることも
薄毛の方のカットで最もよくある失敗は「すきすぎ」です。「毛量が多い」と感じてすきすぎると、残っている毛が細くなり、支え合う毛が減ってさらにペタンコになります。薄毛の方はすきバサミの使用を最小限にするか、毛量が本当に多い部分だけに使うことが大切です。
立体的に見せるカット設計4つのポイント
① レイヤーを入れて毛に動きを作る
レイヤーカット(段差をつけるカット)は、毛に動きと立体感を出す最も基本的な方法です。均一な長さでカットするワンレングスと違い、レイヤーを入れることで毛先が跳ねたり動いたりしやすくなります。
ただし薄毛の方のレイヤーは入れすぎに注意が必要です。入れすぎると毛の重なりが減り、透け感が出やすくなります。全体にレイヤーを入れるのではなく、トップ中心に軽くレイヤーを入れる設計が基本です。
② トップに長さを残す
ボリュームを出したい部分(トップ)には長さを残します。長さがないとドライヤーで立ち上げる毛がなくなってしまいます。トップは7〜10cm程度が目安です。
サイドとのグラデーションを意識することで、縦長のシルエットが生まれます。この縦長シルエットが、ボリュームがあるように見せる基本設計です。
③ 毛量調整は毛先のみに留める
毛量調整が必要な場合は、根元・中間ではなく毛先のみに留めます。根元や中間の毛量を減らすと、毛の支えがなくなりペタンコになりやすくなります。毛先を処理するだけでも軽さと動きが出ます。
④ 生え際の設計でフォルムを整える
生え際のカットデザインで、全体のフォルムが大きく変わります。特にサイドの生え際を整えることで、顔周りがすっきり見えます。ただし薄毛の方は生え際をカットしすぎると薄さが目立つため、控えめに整える程度が基本です。
ボリュームが出やすい乾かし方
カット設計だけでなく、乾かし方を変えることでもボリュームは改善できます。カットと乾かし方の両方を整えることで最大の効果が出ます。
前傾姿勢でドライヤーを当てる
上体を前に倒して頭を下に向け、下からドライヤーを当てる方法は、根元を立ち上げる効果が高いです。重力に逆らって毛を乾かすことで、根元がふんわりしやすくなります。
根元の摩擦を意識する
ドライヤーを当てながら指で頭皮をマッサージするように動かすと、根元が起き上がりやすくなります。頭皮を前後左右に動かすイメージで乾かしてください。
スタイリング剤でボリュームをキープする方法
カットと乾かし方で土台を作ったら、スタイリング剤でキープします。向くもの・向かないものを正しく選ぶことが大切です。
向くもの: パウダー・ドライワックス・ムース
スカルプパウダーは毛と毛の間の摩擦を増やし、立ち上がりをサポートします。ドライワックスはマットな仕上がりで重さをほとんど加えません。ムースは根元につけることでふんわり感を出せます。
向かないもの: オイル・グリース・重めのワックス
これらは毛に重さを加えるため、薄毛の方が使うとボリュームが潰れます。ツヤ感よりもボリューム感を優先することが、薄毛の方のスタイリングの基本です。
よくある質問
細い毛・ペタンコ髪でもボリュームを出せますか?
カット設計とドライヤーの使い方を変えることで改善できます。レイヤーをトップに入れ、下からドライヤーを当てることが基本です。
すきバサミを使うのはNGですか?
薄毛の方は使いすぎに注意が必要です。根元・中間は避け、毛先のみの軽い調整に留めることをおすすめします。
ムースはペタンコ髪に効きますか?
根元につけることでふんわり感が出ます。毛先にはつけすぎないようにしてください。
前傾姿勢で乾かすのはなぜ効果的ですか?
重力に逆らって根元を立ち上げながら乾かせるためです。根元が立ち上がった状態で乾くとボリュームが出やすくなります。
RELIVEでボリュームアップカットの相談はできますか?
はい、細い毛・ペタンコ髪のご相談もよくいただきます。毛の状態を確認してからカット設計をご提案します。

